瞑想
わたしは
ヨガはしたことがあるけれど
座禅の体験はしたことがあるけれど
仏前に座って 読経したこともあるけれど
瞑想 はしたことがなかった。
ヨガでも座禅でも読経でも
瞑想は起こらなかった。
ある時、目を閉じていたら
意識が
真っ暗な闇の奥深くに
深く深く沈降していくことを知った。
瞑想を教えてもらったことも
学んだこともないので
果たしてそれが瞑想なのか分からなかったけど
どこまでも続いて広がっていく
無限と永遠があるのことを知ったのは
この時だった。
静寂
漆黒の闇
何もない が あった
ある日
目の前に繰り広げられる日常の風景の
裏側
底
背景に
漆黒の透明な闇が透けて見えた
透明な闇から
いつもの風景が浮かんでいた
「あぁ、ここから全部湧いてくるんだ」
って思った。
でも、直ぐにその透明感が消えて
いつもの風景になった
きっと
あの透明な闇をいつも感じていることが
瞑想なんだろうな。
現象に捉われ過ぎてて見えないけど
あの透明な闇と透明な現象が
本当の今
それは たった今
この時もそうなんだよ
でも、見えてない この もどかしさ。